読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

グレープフルーツのリゾット

 

ふと思い出してドキドキしてしまった。

 

グレープフルーツの季節なせいか、三寒四温な季節のせいか、昔のことを思い出した。

 

大学生の頃、友達としばしば通っていた、イタリア料理店があった。

吉祥寺の駅から歩いて10分くらいのところに「Musui」というお店があった小さな雑居ビルの2階にあり、2人のお兄さんが厨房とウェイターをやっているそれまた小さなお店であった。

 

そこのお店はやたらと果物を料理に取り入れ、果物好きな僕としてはとても興味深いお店でもあった。

 

ちょうどこのくらいの季節、僕は好きだった人にフラれ、絶望の淵に立っていた。いまから思えば、それくらいどうした、と言ってやりたいところでもあるが、当時の僕にはそんな強さを微塵も持ち合わせてもいなかった。

見かねた友人が「Musui」に行こうか、と誘ってくれた。暗い気持ちもほどほどに、吉祥寺に向かった。

 

何度も通っていたせいか、ウェイターのお兄さんにもすっかり顔を覚えられ、店内へと案内された。

席に着くやいなや、友人はウェイターのお兄さんに向かって「元気ださせてくださいよ」などというのだ。

僕は顔を赤らめながらメニューに目を落とした。

そこには「グレープフルーツのリゾット」と書かれていた。果物のリゾットなんて聞いたことがないし、おいしいのかどうかもわからない。でも、ちょっと冒険してみたい気持ちもあった。

 

店内はお客さんもまばらですいており、ウェイターのお兄さんとちょっとした人生相談みたいになってしまった。

 

会計を済ませて、店を出るとウェイターのお兄さんも一緒に外に出てきた。

今日はやけにサービスがいいなぁと思いつつも、狭い階段の踊り場で友人と僕とお兄さんがひしめき合った。

僕はお兄さんに「またね~」と言って、さっさと階段を下りようとすると、無言で急に抱きしめられた。

 

目の当たりにした友人に「付き合っちゃえば?」と冷やかされたのは言うまでもない。

そんな日に食べた、「グレープフルーツのリゾット」はほろ苦いリゾットでした。

 

 

 

 

 

 

メモ:METAFIVE


LEO今井 - TokyoLights 2(東京電燈其二)

 


METAFIVE - Don’t Move -Studio Live Version-

 


METAFIVE  Maisie’s Avenue -Studio Live Version-

Offering Chant

Lama Gyurme & Jean-Philippe Rykiel "Offering Chant" の翻訳を試みた。

チベット語だと思うのだが、さすがにそれはわからん。ということで、チベット人が英語に翻訳したものを発見したので、そちらを参考に翻訳したことは御了承ください。

また一部、サンスクリット語が含まれており、そちらは個人の解釈に基づき翻訳しました。

----------------------------------------


すべての形は三千大世界の中に顕れる。
私は肉体の最大な印を結び、それを捧げます。
どうか不変の悟りをお与えください。


すべての音とそして、その源は三千大世界の中に顕れる。
私は言葉の最大な印を結び、それを捧げます。
どうか妨げのない言葉の悟りをお与えください。


すべての心は三千大世界の中の散漫な思いにある。
私は心の最大な印を結び、それを捧げます。
どうか惑わされることのない心の悟りをお与えください。


すべての幸せと苦しみは三千大世界の中にある。
私は幸運の印を結び、それを捧げます。
すべての空は大いなる至福に満たされるだろう。
そして、苦しみがあるならば、私はすべてを引き受けよう。
輪廻の海から苦しみが干上がってしまうまで。

---------------------------------------------