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西郷どんと稚児が媚薬はどこへやら

猥褻文化

 

今も昔も相変わらず媚薬開発は盛んだったようで、手元にある資料だけでも、あちらこちらに記述が見られる。

 

ただ明治維新以前というのは東洋医学の視点で様ざま開発が行われていたようだ。

 

という話になったのは、今更ながら来年だか再来年のNHK大河ドラマ西郷隆盛をモデルにしたものだと知ったからである。

西郷どん、さごどんと言えば美少年・伊集院くんを従えていたことは有名で、彼が亡くなった時はおいそれと咽び泣いた話は有名である。

 

おそらく次回の大河ドラマ腐女子が泣いて喜ぶような構成になっていることに違いないだろう。せっかくなので三島章道先生の「よかちごの死」のお話も付け加えていただきたいものである。

見せ場は村田と伊集院のいがみあいからはじまり、お尻をつねるところに終始することだろう。

または坂本龍馬の家を訪ねた際に見かけた親戚の子があまりにも美しい少年だったので、どうにか引き取らせてくれと懇願するところだろうか・・・

 

見所が多くそうで楽しみです。

 

となんだかんだと思いつつ、私が19歳のときにドキドキしながら買った白洲正子の「両性具有の美」を読み直してみた。ホモセクシュアルを語るなら、もちろん南方熊楠の「浄のセクソロジー」ははずせないよな~などと考えていると、熊楠の書いたもので、近世の媚薬について頭を過ぎった。「稚児之草紙」は僧侶と稚児のセックスハウツー本であり、セックスの仕方、媚薬の調合方法などもかかれているという。巻末には1321年写本となっているようなので、鎌倉時代の只中である。平和な時代だったのですね。

 

昨今の媚薬はいわば化学合成の賜物で、ほぼ麻薬に近いもの、というか麻薬そのものになってしまっている。そう思うと、この麻薬の定義というのは依存性の強さ云々にあるのかもしれない。使いたくない、でも止められない。という自己乖離の果てにたどりついた神経系の自意識では解除できない拘束状態というものを麻薬はつくりだすのだろう。これは私の興味をそそる淫を催すとは全く論点が違うものと考える。

はて、東洋医学の時代にもその淫を催すものというものをどのように調合していたのかは大変興味深い。

 

一つに通和散というものがあったようだ。

現代で言うローションに値するもので、トロロアオイを原料にしたもののようだ。

トロロアオイと言えば紙漉きに利用するもので、なるほどあのトロミであれば理解はたやすい。西洋でのアナルセックスと言えば、映画「Total Eclipse」でランボーヴェルレーヌが使っていたのはラードだった。融点30~40度なので、体温との親和性が高いのだろう。

トロロアオイのほかにはフノリを煮詰めたものもあったようです。この煮詰めた液を和紙に染み込ませ印籠などに忍ばせもちあるいていたそうですよ。武士も準備がいいですね。

 

ほかにも丁子油という記述もある。

丁子とは、クローブのことをいい、カレーに利用されるスパイスの一つでもある。防腐効果、消化機能促進とともに麻酔作用もあるらしい、利用方法は肛門に塗るそうだ。痛みを和らげるということですね・・・

 

神経に直接作用させて使った媚薬はないのだろうかと調べてみると、イカリ草というものがあった。どうもイカリンという成分が催淫効果をもたらすそうだ。知覚神経を刺激し精嚢を満たす働きがあるという。このイカリン、フラボノイド配糖体とも言われ、血中NO濃度を上げる作用がある。よくたつということですね。配糖体、アルカロイド配糖体になると、ジャガイモの芽に含まれるソラニンになる。つまりは毒だ。

 

 

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NHK大河ドラマも何処吹く風で、西郷隆盛もどこかに吹き飛び、媚薬の話になってしまうのでした。